お前じゃない
「おはよう」


 ポッコリ殿が入ってきて驚いた顔をしていた。昨日の出来事が嘘の様に、片付いていたからだろう。

 続いて食堂に現れたのは、坂上だった。


「昨日の事が嘘みたいだな……」


 坂上も、食堂のテーブルが綺麗に片付けられて、朝ごはんがきちんと並んでいるのを見て驚いている。

 そして、ここにいるみんなは席に着いたが、いくら待っても二宮が現れなかった。


「私、二宮君呼んでくるわね」


 そう言って久美子が、食堂を出て行った。


 キャーーーーーーー!!


 久美子の叫び声がして、四人は慌てて二階へ上がった。

 するとハルの部屋の前で、久美子が腰を抜かしていたのだ。
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