虹の都へ
「瑞希、その方は?」

お母さんが虹を見て首を傾げた。

「初めまして、瑞希さんとおつきあいをさせてもらっています。

須藤虹と言います」

虹が頭を下げて自己紹介をした。

「須藤さん…?」

お母さんは驚いたと言うように呟いた。

やっぱり、ビックリしたかな?

いきなりきたうえに、彼氏を紹介した訳だし。

「まあ、こんなところで立ち話もおかしいから中に入らない?

せっかくきたんだから」

お母さんが言った。

少し慌てているのは、動揺しているから?
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