男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆



甘くて、低い声に、

…痺れそう…。



「…大丈夫っ…」

あたしはできるだけ淨弥の顔を見ないようにした。



「…でも、熱あるぞ?」


…だからそれは――「何してんの?」



右から聞こえる声で、淨弥はあたしを離した。



「宇津井…」


宇津井はチラシを持って、無表情のままこっちを見ていた。



「…椎の熱を、確かめてた」


淨弥は宇津井を見る。



「そのやり方はねぇだろ。つーか、保健室行けばいいだろ?」


……あれ…?


宇津井、

……機嫌悪い??




「…どう測ろうか、俺の勝手だけど…?」


淨弥はクスッと笑い、椎も嫌がってないし、と付け加えた。



な、何この空気…
なんか、

…重い………。





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