男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆



「んあッ…ッ……っはぁ……はぁ……」


椎榎をゆっくり離すと、椎榎はうるうるしてるでっけぇ目で俺を見る。



「……宇津井ッ…」

「もう、怖くねぇよな?……ほれ、こうすれば」


俺は椎榎の目を手で隠す。



「…え?」

戸惑う椎榎を見て、俺は下唇を噛んだ。



……我慢だ。…我慢。



「こうすりゃ、み、見えねぇだろ。…歩くのは、俺に任せろ」


やべ、かんちまった。
緊張するといつも噛む。


本当カッコわりぃ。



「……ありがと」

「お、おう…」


椎榎の目を左手で隠し、肩に右手を回し、支えながら歩く。



……椎榎が怖いって言うから、隠したのは、まぁ理由の一つ。





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