男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「お、おい!離れろよっ!」
宇津井は二人をあたしから剥がれてくれた。
た、助かった…。
「椎榎!怖かった?」
靖杜は眉間にシワを寄せてあたしに聞く。
さ、最初は、全然余裕だったんだけど…(←ゾンビ役をパンチで気絶させたくらいだもんね)
……さ、貞子を見た瞬間、背筋がゾクッとして、目から涙が湧いてきたんだよねぇ……。
宇津井が言ってた後ろの女は見えなかったし、…本当に霊が居るんじゃないかって思って…
宇津井の袖、
掴んちゃったんだよね……。
そのあと…あんな激しいキスされて……。
「……椎榎ぁ?どうしたの?顔赤ぁーい」
唯杜はあたしの顔を覗かき込む。
「ぬおっ!?あ、い、いや、な、なんでもない…」
あたしは両手で頬っぺたを隠す。