男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「椎」
「え?」
呼ばれて後ろに振り向くと、さっきまでソファーで寝ていた淨弥君が立っていた。
「どうしたの?」
「………夜9時、昨日の場所で待ってる」
小さな声で、耳元で囁かれた。
「………へっ?」
夜、9時?
昨日の場所って、河のこと?
「じゃ、またあとで」
ドキドキするあたしを放置したまま、淨弥君はリビングから姿を消した。
今夜、9時。
待ってる、…って……。
どうしよう、めちゃくちゃ嬉しい!
淨弥君と、
一緒に居られるんだって思うと、
自然と顔をニヤけてしまう自分が居る。
この時はまだ分からなかった。
この溢れ出しちゃいそうな感情の名前を。