希望の星
第四章

1.駿君との最期

あたしの新しい生活が始まった。



「おはよう、お母さん!!お弁当は?」



「できてるわよ。朝ごはんは?」



「あ、時間ないから、いいや!弁当、ありがとう!!」



あたしは、お母さんとも、素直に意見を言い合うことができるようになった。



家に戻って、よかった。



「あ~、明日香!!これ、箸!!」



「あ、忘れてた!!ごめん、ありがとう!いってきまぁす!!!」



「明日香ちゃん!!」



「駿君!!」



あたしは、駿君の元へ走った。



「おはよう、駿君」



「おう!」



「行こう!!」



バタバタバタバタバタ!!!



あたしは、「何?」と振り返ると、悠君が走ってきた。



あーあ、また何か文句言われるんだろうな。



「明日香!!」



「な、なに」
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