希望の星

2

幼稚園の頃、泥んこになって作った、砂の山。



砂のケーキ。



お互いの将来の夢を語り合った。



「あたし、大きくなったらケーキ屋さんになる!」



「じゃあ、僕は、消防士になる!かっこいいもん」



幼稚園の先生に、「また泥んこになって」って、怒られて^-^。



あの山に、韓国の旗を立てたよね。



「この、国、どこなんだろう」



とか、



「何か、日本の国旗と似てるね」



とか、国の名前を言ってたりしてたね。



顔中泥だらけにして、着替えて。



そんな日が毎日続いて。



怒られるなんか別にどおでもよかった当時。



遊ぶ時間は、2人だけで、砂場を占領して。



占領といっても、だれも砂場を使わなかっただけ。



白い砂も、水を掛ければこげ茶色。
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