希望の星
悠君は、「可愛い」といって、またキスをしてきた。



「・・・・んっ・・・」



ぎゅっと目を瞑った。



悠君・・・・。



あたしは唇をぎゅっと噛み締めた。



「明日香、そんなにキスが嫌?」



「嫌じゃないよ・・・」



「じゃあ、そんなに嫌がるなよ」



「ん・・・・」



少しだけ、悠君を拒んでいたあたしの力も抜けてきた。



逆に、あたしは悠君を抱きしめた。



「明日香。」



<明日香>としか言わない悠君。



ここ、病室なのに・・。



誰かが入ってきたら大変だよ。



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