希望の星
第一章

1.再会のとき

いよいよ、待ちに待った入学式だ。



ドキドキするけど、緊張もする。



中学だったらまだいいけど、



高校だと、他の中学校からも生徒が来るでしょ?



だから、ドキドキ感二倍。







「明日香は、この中で、かっこいいって思った人いない?」



いるわけない。初めてだし、かっこいいって思ったって、



片思いでおわるだけだし。だからあたしは、



「さぁ、どうだろう」



ちょっと笑って誤魔化してみた。



その子は、全然ばれる嘘でも、気づかない。



だから、このごまかしは効いた。



先生が入ってくると、教室全体が緊張の空気に見舞われた。



ま、当然だろう。



「これから、このクラスを担当する岡本です」



それは女の人で、超美人と言っても過言ではない。
< 6 / 237 >

この作品をシェア

pagetop