希望の星
「太一君?」



「ん?」



「どっか、行こう?」



「いいよ」



「手・・・繋いでもいいかなぁ。逸れるといやだし」



「ん。いいよ。ほら」



と、太一君は千鶴に手を差し伸べた。



「ありがと」



千鶴は、太一君の手をぎゅっとにぎった。



「ねぇ、スキなんだけど」



太一君がいきなり言い出した。



「俺のこと、マークしてるって、明日香から聞いたんだ」



「うん、あたしも好き」



「両思いだな。俺ら」



「うん、そうだね。明日香たちに感謝しないとね」



「な」



2人の楽しいひと時は、またたくまに過ぎていくのだった。
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