希望の星
あたしは、立ち上がると、椅子に画鋲が落ちていた。



「ありゃりゃ、画鋲だ」



「誰だよ、こんな所に置いたの!あの、掲示板からでも、届かないぞ?」



「いったぁ~。よく確認しとけばよかった」



と、お尻をさすった。



あたしは、何か冷たい視線を感じた。



「?」



振り向いたけど、誰も居なかった。



「どうしたの?明日香。」



「いや、なんでもない」



「それより。おーい、誰か明日香の椅子に画鋲置いた奴見た人いるー??」



「見てない!何?画鋲置いてあったの?ひどー」



「あっちゃん、かわいそーー」



「いやがらせにも、程があんよね?」



「ありえねー、こんなことやったやつ」



「脳みそどうかしてんじゃない?」



「あはは、いえてるー」



なんとなく、あたしに味方がついたみたい。



「よぉし、今日の昼休み、犯人探ししようぜ!!」
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