人魚になったあたし。



「ま、まぁまぁ♪そろそろ帰らない??皆??」



静まりを破ったのは真樹さんだった。


色々ありすぎて、時間が経ってる気がしなかった。


「瑞希ちゃん、お家はどこにあるのー??」


なぜか目を輝かせている真樹さんは子犬のようで、これからご主人に遊んでもらうかのような顔をしている。


「〇〇一丁目です」


そう言った途端何故か皆テーブルに身を乗り出した。


そして声をそろえて言い放ったのだ。



「「「「「斗紀といっしょ!?!?」」」」」



斗紀さんを除いて。


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