キスミー★チョコレート


い、いつの間に?


あたしだって、


あたしだって、りっくんにチョコあげたかったよぉ〜!!


頭の中は真っ白。


そんな、ほうけたあたしを心配してか、


りっくんが顔を覗き込んでくる。


「…あ」


脳ミソがショックで固まってて、言葉が続かない。


りっくんがふわっと微笑んだ。


うわぁ…反則だよ、そんな笑顔。


「たぶん俺負けるけど…もし…」


りっくんは続ける。






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