ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 俺は歩を止め振り向きざまに銃を抜き、兄貴の目の前に銃口を向けた。


 俺の後ろを付いてきていた兄貴は、それに反応して立ち止まった。


 それでも兄貴は薄く笑い、ポーカーフェイスを崩さなかった。


「今日こそ全部話してもらう。俺の周りで今、何が起こってる?何故まどかさんを殺したんだ?」


「蔦山まどかのことを言ってるのか?」


「答えによっては…兄貴を…殺す…。」



 俺は興奮しすぎて、発した言葉が途切れ途切れになった。


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