ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 兄貴は人差指を引金にかけた。


 男が息を呑む音が聞こえる程の静寂。


 兄貴は顔をしかめて舌打ちすると銃を下ろし、壁一面のコンピューターパネルを端から順に舐めるように眺めながら、ゆっくり壁に沿って歩き始めた。


 小さなレバーが4列に、いくつも並んでいるパネルの前まで兄貴が来た時、男が太腿の横で軽く握っていた拳に力を込めた。


「兄貴、それだ!」


 咄嗟に俺は叫んだ。


 兄貴はすぐ反応し、パチパチと軽快な音を鳴らし、レバーをすべて左から右へと切り替えた。


 男は悔しそうに目を固く閉じ、その場に崩れ落ちるようにして床に両膝を落とした。


 ガチャッという大きな音が入り口から聞こえ、その部屋の扉のロックが解除されたことを告げた。


 これで、招待客はパーティー会場へご入場か?



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