現実RPG2
「フー……」


水を飲むと、少し元気が出た。


拓馬はコンビニを出ると、駐車場に座り込んだ。しばらく、休憩だ。


「……」


ボーッと一点を見つめる拓馬。


胸が痛い。多分、ドキドキし過ぎだ。


そんなとき、また拓馬の前を一匹の犬が通過する。


「あ、また犬か……」


しかも、警察署へ向かっているときに見た犬だ。


黒のチワワ。ぬいぐるみみたいで、可愛いな……


しばらく犬を見ていると、犬もこちらに気づいた。


拓馬を見つめながら、可愛らしい舌を出して、「へっ、へっ」と呼吸を繰り返している。


ったく、呑気なもんだ。


「おいで」


犬に手を差し伸ばす拓馬。


すると犬は嬉しそうにしっぽを振って、拓馬の手のひらに頭を擦りつけてきた。人懐っこい犬だ。


「お前、飼い主はいないの?」


と、犬の頭を撫でながら話しかける拓馬。


「ま、答えるわけないか……」


さて。そろそろ、出発しよう。ここに居ても、クリアできない。


絶望的な状況だが、諦めるにはまだ早い。今回もまた、スケットキャラがいるかもしれない。


ルイのときのように最後に裏切られる可能性もあるが、少なくとも打開策は見つかる。


スケットを探すんだ。諦めるのは、それからだ。
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