現実RPG2
しかし、拓馬の反応が無かった為か、ミイラ男が去っていく足音がした。
ゆっくりと目を開ける拓馬。
そこには、もうミイラ男の姿はなかった。
「助かった……」
嬉しくて泣きそうになった。
拓馬はクロを抱きかかえると、頭を撫でた。
「お前のおかげだよ。ありがとう」
笑顔でそう言うと、拓馬は再びコンビニへ入って水を買った。
それを一気に飲むと、財布の中身を確認した。
いつも財布に10万円くらい入れていたのが幸い、まだ3万円くらい残っている。
パチンコへ行ったとき、あと少しで出そうなのに……そんなとき、資金切れ。そんな悲しい展開はゴメンだったので、拓馬は常に 財布には10万円くらい入れていた。
それにしても、ようやくあの意味がわかったような気がする。
一章の最後に、500万は遊びに使わずに二章の資金にするようにと置き書きがあった。
確かに、二章では金をハンパなく使う。
もしこのまま何日もゲームを続ければ、金なんかあっという間に無くなってしまうだろう。
一刻も早く、このゲームを終わらせないと……
いや。終わらない。確か、今回もルイがボスだ。
あいつは、どうやったって倒せない。そう考えると、再び絶望が体中を包む。鳥肌が立ってきた。
ゆっくりと目を開ける拓馬。
そこには、もうミイラ男の姿はなかった。
「助かった……」
嬉しくて泣きそうになった。
拓馬はクロを抱きかかえると、頭を撫でた。
「お前のおかげだよ。ありがとう」
笑顔でそう言うと、拓馬は再びコンビニへ入って水を買った。
それを一気に飲むと、財布の中身を確認した。
いつも財布に10万円くらい入れていたのが幸い、まだ3万円くらい残っている。
パチンコへ行ったとき、あと少しで出そうなのに……そんなとき、資金切れ。そんな悲しい展開はゴメンだったので、拓馬は常に 財布には10万円くらい入れていた。
それにしても、ようやくあの意味がわかったような気がする。
一章の最後に、500万は遊びに使わずに二章の資金にするようにと置き書きがあった。
確かに、二章では金をハンパなく使う。
もしこのまま何日もゲームを続ければ、金なんかあっという間に無くなってしまうだろう。
一刻も早く、このゲームを終わらせないと……
いや。終わらない。確か、今回もルイがボスだ。
あいつは、どうやったって倒せない。そう考えると、再び絶望が体中を包む。鳥肌が立ってきた。