現実RPG2
10分程、竜太のマンション付近を歩いた。


しかし、遭いたいときになかなかモンスターが出てこない。


「何だよ、ビビッちまったのか?」


笑いながら、大股を開いて歩く拓馬。そのとき、前方から音がする。


ガシャ、ガシャ……


「お、ガイコツ系のお出ましか」


手のひらを向け、構える拓馬。


前方からは、ダークソルジャーが現れた。


「何だ、コイツ……」


今まで見たことがない。一章には、出てこなかった。


ボーン、ボーンナイト、ソルジャー以外にも、ガイコツが居たのか……


「ルカ、こいつは強いのか?」


と、振り返る拓馬。


しかし、そこに、ルカの姿はなかった。


「あれ?ルカ?」


キョロキョロと辺りを確認するが、やはりルカの姿がない。


「あれっ……どこ行ったんだよ……」


不安になってくる拓馬。もう、モンスターから拓馬の姿が見えているだろう。戦わなくてはならない。


敵うのか、コイツに……


「クロ。ちょっと待っててくれ」


拓馬はクロを降ろすと、手のひらを構えて戦闘態勢に入った。
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