有名男子・秘密彼氏
「黙ってないで何とか言いなさいよ。」

「私達見たんだからね!」



一緒に帰った…と言えば帰ったけど。

でも、あれはたまたまというか…

私は出来れば一緒に帰りたくなんてなかったし。


そんな事を考えていたら、真ん中に偉そうに立っている黒髪ストレートの女が言った。



「しかもあんた、和哉と一緒の委員でしょ。」

「え?」

「私は和哉の事ならなんでも知ってるんだから。」



さも私の方が仲良いのよ、とでも言いたげだ。


…別にそんな事言われても私はどうでもいいんだけど。



「あんた、和哉君の事好きなの!?」



…はあ?

私はあんな奴大っ嫌いだっつの!
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