street love
あのイヴの日以来
響に会ってなくて
偶然お見舞いに来た病院で会うなんて予想もしていなかった。

思いもしない出来事で
美波は急にドキドキしてきて
何を話せばいいか分からなくなってしまう。


すると響は一緒にいた女の子を突然紹介する。


「あ、紹介するよ。彼女はこの病院の娘さんで、瞳《ヒトミ》さんっていうんだ」


(「キレイな子…」)


しかし、その子は突然笑い出してこう言った。


「何言ってるの、お兄ちゃん。思わず笑っちゃったじゃない」

(「は?お兄ちゃん!?」)


何だか全然理解出来ない
美波は響に聞く。


「あの…ヒビキ君?」

「ごめん、美波ちゃん。今のは、ちょっとしたジョーク」

「ええっ」

「ごめんなさい。何か勘違いされちゃったみたいだね。初めましてあたし、二ノ宮瞳《ニノミヤヒトミ》」
「二ノ宮?」

「実は俺の妹なんだ」

「妹さん!?びっくりした。あっ私は中村美波です。よろしく」

「よろしく。あっもしかして、お兄ちゃんの彼女ですか?」

「え…あ…の…」
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