street love
それから数分後。

響が美波のクラスの
カフェに顔を見せた。



「ヒビキ君」

「あ、美波ちゃん。ゴメン遅くなって」

「ううん。今日は来てくれてありがとう」

「美波ちゃん」

「え?」

「可愛いよ。その格好」



響は美波の手を握って、真っ直ぐな瞳で見つめながら相変わらず
キザな言い方をする。



「!!ヒ、ヒビキ君、何飲む?」



美波は周りの様子が気になり、慌てて注文を取った。



「紅茶ある?」

「うん…」

「じゃよろしく。それと会って欲しい人がいるんだけどいいかな?」

「友達?」

「ああ。キミの事まだ紹介してなかったから今日連れて来たんだ。クールで変わってるけど良い奴だから」

「そうなんだ(さっき一緒にいた人かな)」

「じゃ呼んで来るから」
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