呪 い サ イ ト
「―――でさ、昨日のあのテレビが……」
真里と梓はまたテレビについての、くだらない会話しかしていない。けど、油断は禁物だ。またいつ昨日のような話題になるかわからない。
盗み聞きしながら、紅愛ちゃんに明るく話しかける。
「よく料理するのー?」
再びこくん、と頷いた。またただそれだけかと思ったけど、
「毎日」
と生地を混ぜる手を止め、そう小さく言った。
……毎日?
たった一つ発せられた単語に首をかしげる。
どうして毎日自分で料理を作っているのかを、聞いてみたかったけど、なんだか失礼なような気がしてやめた。毎日自分で料理を作っているということは、作ってくれる人がいないことを意味するのかもしれない。触れてはいけないようなことだと思った時、
「―――ねぇ、真里。ちょっと話があるの。夏紀についてのこと……。ちょっと来て?」
梓の声が耳に入った。自分でもわかるぐらいに耳がぴくん、と反応した。
真里と梓は窓側へと歩いていく。
ウチについての話……? 次は何?