男子敵対復讐令!


拍手が鳴り止むと次は"質疑応答"が始まった。


男子中学生が手を挙げて、マイクを持つ。



「あの…貴校では男子への嫌がらせ行為をする組織があると


人づてから聞いたのですが…それは事実ですか?」



それって…男敵団のことだ…。


あたしは唾を呑む。


正木悠太は顔色変えずに答えた。



「事実です。」


体育館がざわめく。



「しかし、今、その組織に対処しています。ご安心してください。


あなた達のご入学の時には消滅して気持ち良く生活できるようにしてみせますから。」



正木悠太はきっぱりと言い張る。


そう言われると、なんか調子狂うなぁ。



あたしは複雑な気持ちで中学校を出た。



どうしよう…あたし…


すると、目の前に仲睦まじいカップルが通った。


あっ…あれ…?


それはあずさと常葉飛鳥だった…。





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