先生or生徒?!
「なに言ってんの、どうかした? 圭」


なんなの、この人……。

キス、とか。
いきなり言うことじゃないよね?



それも、この流れで……。




「行きたいんじゃ、なかったのか?」
「そうだけどっ」


遊園地とキスに、なんの関係があるっていうのですか!!

圭、頭おかしいって!



わたしは理解できずに、圭の前に立ち尽くしたまま。
その一方、圭は余裕そうな笑みを浮かべて、頬杖をつきながらわたしを上目で見つめている。




そんなことされても、キスなんかできないからッ!



「……この前はしてくれたじゃん。恥ずかしがるなよ……」


長い指を器用に動かし、圭は片手でメガネを外した。

ダイレクトに目で見つめられるのは、……あの日以来。

愛をいっぱいもらったあの日。




「……それとも、行きたくないの?」
「いや! 行きたい…ですけど!!」


行きたくないワケないじゃん。

ほんとは超行きたい。



……けど!

「圭と一緒にいられなくなるのは、嫌だからっ………っんん?!」


必死になって告げたわたしの言葉は、曇った声に締めくくられた。


それと同時にやってくる息苦しさ。

……キス、されてる。


きちんと理解するまで、数秒かかった。



「はぁっ、……んぁ」
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