先生or生徒?!
…今思い出すと、結構ばかなことしたなぁ わたし。

バシッッ!!
「〜〜いぃったぁあいっ!」

突然背中に激痛が走った。
原因は、ユリちゃんの右手…。
可愛いカオして、馬鹿力なのは裏切りだぁっ!

「ちょっとぉ、佳奈恵!人の話し聞いてんの!?」
「えっ?ご、ごめん…」

やばい。また自分の世界に入り込んでたよ…。
これ、わたしの悪いクセかもしれないなぁ。
おっと、また考え込むところだった!

「だからさぁ、なんで告った後に逃げちゃったワケ?」

いやいや! 普通に走るでしょ!
その場にいれないでしょ!?ねぇっ!

「無理に決まってんじ…」
「じゃあさぁ〜、もぅ返事聞きにいっちゃえ☆」

何を言うか! (バシッッ
今度はわたしの右手がユリちゃんの背中にHit。
…やりすぎたかな。

「大体、わたしは気まずすぎて先生とはこの4ヶ月間、まったく話してないんだよ!?」

きっと先生だって、わたしに会いたくないに決まってるもん…。
それに、告白の答えなんてわかりきってるし。
自爆なんてしたくないよ…。

「なら…。このまま諦めちゃうんだ? 佳奈恵は、他の人に取られちゃってもいいんだ…?」
「……」

やっば。 ユリちゃんの目の色が変わった…。
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