俺様王子と甘い同棲
scene.04
「‥おはよ。」
起きると、私は寝ぼけ眼で一階に行った。
いつも通り、焼きたてのパンが並んでいる。
「‥‥あ‥。」
そこでパンをぱくついている人──‥。
瑠威クンと、眼が合った。
─ 絶対なんか言われる‥。
そう、腹をくくっていたけれど。
「おはよ。」
彼は、微笑んでそれだけを言った。
‥なんで?
考えた直後、答えがわかった。
今は、回りにメイドとか執事がたくさんいる。
つまり、"表の顔"なんだ。