暁の王は翡翠の姫に永遠の愛を紡ぐ
“それは本当に相手のため?ーーちがうよね。本当は自分が、傷つきたくないからなんじゃないの”
身体の芯から冷えていくような感覚。
ちがう、とさっきのようにすぐ否定できなかった。自分に嘘をついて、無理やり納得しようとしていたーーそうすることで、自分を守ろうとしていた。
ーーリオンといて楽しかった。でも……足枷になりたくない
「……ごめん、なんでもない」
嫌われたくない。
綺麗な風景も。
美味しいはずの朝食も。
今は、楽しくないーー
身体の芯から冷えていくような感覚。
ちがう、とさっきのようにすぐ否定できなかった。自分に嘘をついて、無理やり納得しようとしていたーーそうすることで、自分を守ろうとしていた。
ーーリオンといて楽しかった。でも……足枷になりたくない
「……ごめん、なんでもない」
嫌われたくない。
綺麗な風景も。
美味しいはずの朝食も。
今は、楽しくないーー