【短】最高の一日
相楽がいなければ、私は
壊れてしまっていただろう。
最初は話すつもりなんてなかった。
グシャグシャになった泣き顔を
見られることすら、嫌だった。
だけど今となっては、
相楽に話して良かったと思う。
私はきっと、心のどこかで
待ち望んでいたんだ。
どうしようもない失恋の傷を、
誰かが癒してくれることを。
だから、相楽には本当に感謝してる。
この感謝の気持ちを言葉で
上手く表現できないことが、
ひどくもどかしい。
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