野獣、時々、王子様。



私はあの姿に恋をした。

王子様じゃなくて…。



「…言わないです」


「よろしく」



腕をパッと離され会長は部屋から出て行った。




カァァァーッ



顔が熱くなる。

と同時に掴まれた腕も熱くなる。


私、完全に野獣の虜かもしれない。


熱くなった腕を見つめて思う。

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