LOST


そんな、呑気なことを
考えていたら、

その友達が
ギャルに黙ってろよ!!
と言われた瞬間に
飛ばされた。



「「キャーーっ!」」


傍観していた
女子が悲鳴をあげた。

机が何個かずれた。


私は、めんどうなことに
関わりたくないので
自席で本を読んでいた。



女の子は
自分の友達が
突き飛ばされた
というのに
黙ってうつむいた
ままだ。


ギャル達の視線が
怖くて、声も
出せないのだろう。



キーンコーンカーンコ-ン――


チャイムが鳴り
みんなは次々と
自席に着き
ギャル達は自分の
クラスに戻って行った。


突き飛ばされた子も
起き上がり、
自分の席についた。
< 6 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop