ゆずいろ
私はすぐに涼のだぼだぼで、男臭のするスウェットに首を通した。
…………あっいい匂い…
涼はそれを見ると、私の携帯で私の自宅に電話を始めた。
内容はよく聞こえなかった。
「「夜分遅くに…………。はい。よろ…………はい。」」
長い電話ではなかったが、涼はお母さんと話していた。
「…涼。」
私は胸がきゅんきゅんした。
誠実なんだなぁ…。涼って…。
そのまま涼のお姉ちゃんに車で自宅まで送って貰った。
お姉ちゃんも涼ににて、頭がいいらしく有名大学へ通っているそうだ。
「こいつが浮気したら、すぐ教えてやるからね!」
お姉ちゃんの笑顔は涼に似ていて立派だった。