鋭く甘い視線の先の獲物

そうこうしている内に署へ着くと、会議室へと直行して会議が始まるのを静かに待った。


周りの皆は、何が起きるのかと血相を変えながら小さくボソボソと話しをしている。


そらそうよね。
事件でも何でもないのに呼び出されるなんて、本部のお偉い様方が葛を入れに来たとしか思えないわよね。


暫くしてドアが開くと数名…いいえ。
三名の本部の人間が会議室へと入って来た。


一斉に立ち上がると、慎矢の声と共に少しもずれる事なく揃って敬礼をした。


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