鋭く甘い視線の先の獲物
「…それは……あ、当たり前よ。恋人でもなんでもないんだから…」
「…恋人って言葉…単なる肩書だって事、お前が一番感じてんじゃねぇの?」
「……………」
「…だったら、恋人っつー縛られた肩書より…ただの男と女で…楽しむ方がいいんじゃねーか?」
色男はその鋭く甘い視線で私をじっと見つめながらシーツをめくって行く。
体が…動かない。
まるで何かの術にかけられたかの様に、色男から視線を反らせずにいた。