鋭く甘い視線の先の獲物


抱きしめられるのって…こんなにも温かかったっけ…?


こんなにも、落ち着くんだったっけ…?
だ、ダメよ、ダメ。


私にはもう必要のない、温もりなんだもの。
もう二度と、必要ない…。


私は色男の胸を力強く押して無理矢理体を離した。




「可愛いげのねぇ女」


「可愛くなくて結構よ」




もう、誰かに頼ってはダメ。
誰かに縋って生きて行く事はしないと、心に決めたんだから…。



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