鋭く甘い視線の先の獲物

｢…一人だって事、よくわかったわね。カウンターへ座っていないのに｣


｢君の表情を見ればわかるさ。つまらなさそうな顔をしてたからね｣


｢……そう｣




つまらなさそうな顔…か。
彼は観察力があるのね。
それとも私が、余程顔に出していたのかのどっちかね…。


全部、あの色男のせいだわ。


調子狂わせる様か事ばかりするから…。