鋭く甘い視線の先の獲物
六年前の事件があってから、ずっと閉ざしていた心の鍵をあなたは開いた。
そしてどんどんあなたは私の中へ土足で踏み込んで来た。
最初は抵抗があったけど、段々とあなたを見る目が変わってきて…暫くしてそれが恋だと知った。
「…どうした?」
「…いいえ……何でもない…」
「…なんでもないって……泣いてんだろが」
「…っ……ご、ごめんなさいっ」
私は食べてたご飯を残したまま、自分の部屋へ逃げ込んだ。