鋭く甘い視線の先の獲物
あの時のこの男の顔が…頭から離れない。
大きな銃声と共に鋭く感じた痛み…苦痛…。
ベッドのシーツを汚した血…。
何もかもが鮮明に蘇り目の前が真っ暗になって行く…。
「安心しな。今回は殺したりしねぇからな。その分体で満足させて貰う」
男の言葉さえも、全部聞き取れずただただ鋭い吐き気に襲われていた。
男は私の首へと顔を埋めた矢先、寝室のガラスが割れる音と共にドカッと鈍い音が響いた。