鋭く甘い視線の先の獲物


色男は乗れと言わんばかりの笑みを零し、車の鍵をちらつかせながら車へと向かう。


もう、なんか…この男がやる事なす事全てにイラッとするんだけど…。


電車で帰ろうかと考えたけど…今の時間満員だし……疲れてる上に箱詰状態になるのはごめんだわ。


私は渋々、色男の車に乗り込むとシートベルトを締めては特に会話はなく、ウィンドウ越しに流れる景色を眺めていた。



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