鋭く甘い視線の先の獲物


「嘘よ。だったらどうして今日、あそこにいたのよ?」


「いちいち説明すんの面倒臭ぇ」


「…そんな事言いながら…言い訳が思いつかないだけでしょ?」


「…んなわけねぇだろが」


「あなたの事だから有り得るわ。その傷だって、何かややこしい事に巻き込まれたんじゃないの?違う?」


「そんなに知りてぇなら…」




色男は私を鋭く見つめながら、ゆっくりと近付いて来る。



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