鋭く甘い視線の先の獲物
「…な、何よ…?」
「…話す変わりに、きっちり報酬は受け取らねぇとな」
色男は私を見下ろしながら、ずいずいと壁へと追い詰めて行く。
私は視線を反らす事が出来ないまま追い詰められ背中が壁に触れて行き場を無くした。
色男は口元を吊り上げながら不適な笑みを浮かべると、私の顔の横へと手を付く。
「…ほ、報酬?仕事じゃないんだしそんなものはないわ…」
「…目の前にあんだろ?」
色男は人差し指で私の唇に触れた後、そのまま首筋へと指を撫で下ろして行く。