鋭く甘い視線の先の獲物


「じょ、冗談はやめてよ…」


「冗談?…俺はいつだって、本気だがな」


「じゃあ…き、聞きたくない。言わなくていいか……―――」


「仕事で潜入してた」




男は私の言葉を遮る様にわざとらしく、さっきの事を話した。


やられた…。
話さなくていいって言ったのに…。


先制されてしまった。



< 93 / 268 >

この作品をシェア

pagetop