極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
こんな人は知りません。


本当にしらない。


「久しぶりだな真子、俺の事忘れたのかよ。真子の大好きな銀平だ。」


ぎ、銀ちゃんだなんて、嘘。


銀ちゃんがこんな怪しい男のはずがない。


「からかうのは止めて下さい。」


「ほら真子、俺の顔見ろ。」


怪しいオールバックの男がサングラスを外した。


ニコって笑った顔は、あの12年前の銀ちゃんの顔だ。


「本当に銀ちゃんなの。」


怖々銀ちゃんに近づいた。


「あぁそうだ、真子の銀ちゃんだ。17才のお誕生日おめでとう。約束通りおまえを迎えに来た。」


本当に銀ちゃんが迎えに来てくれたんだ。


あの約束覚えてくれてたんだね。


嬉しくて銀ちゃんに抱きついた。


銀ちゃんにお姫様抱っこされ、ベンツに乗せられる。


もしかしたら、これは夢。


頬をツネってみたら痛かった。


夢なんかじゃない。












< 12 / 367 >

この作品をシェア

pagetop