極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
《僕の命はもう長くない。


最初は死ぬのが怖かった。


でも、今は怖くない。


残り少ない時間を悔いが残らないように生きたい。


だから、僕は母さんに会いに行く事に決めた。


銀平兄ちゃんごめんよ。


俺は嘘ついて出かけているから。


銀平兄ちゃんにとって母さんは、銀平兄ちゃんのお母さんからお父さんを奪った憎い相手。


組のみんなが話てるのを聞いた。


だから、銀平兄ちゃんに、母さんに会いたいとは言えなかった。


僕は内緒で母さんに会ったんだ。


最初、母さんは会ってくれなかったけど。


僕の命がもう長くない事を伝えると、一度だけ会ってくれた。







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