極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます

純ちゃんの好きな人

病院内を走り、出入口を出た所で誰にぶっかった。


「真子さん、」


「嫌、触らないで。」


「真子さん!」


嫌だ、嫌だ、私に触れないで、走って走って、急いでタクシーに乗った。


勢いよくタクシーに乗ったけど、私は何処に行けばいいのだろ。


結香のとこ?


母のとこ?


その時、私の頭に浮かんだのは龍人さんだった。


「笹寿司までお願いします。」


お金は持っていないけど、龍人さんに借りればいい。


お店の前にタクシーを止め、店の中に入りタクシー代を龍人さんに借りて支払う。


龍人さんは、何も聞かずに暖かいお茶を出してくれた。


涙が止まらなくて。


胸も苦しいし、上手くお茶を飲み込む事が出来なかった。


銀ちゃんの顔なんか見たくない。










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