極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます

走り出したら止まらない

お店にお客さんがいると言うのに、使用人はみんな見習いばかりで、お寿司を握れる龍人さんはいない。


銀ちゃんが板前さんを連れてくるまで、愛想を振りまき慣れない接客を必死にした。


銀ちゃんが板前さんを連れて店に入って来る。


「銀ちゃん遅いよ! 」


「遅いよ。じゃねぇよ、状況を説明しろ。龍人は何処にいったんだ。」


「その話又後で、お客さん待たせてるから早くお寿司握って下さい。」


「悪いな勇太、頼むわ。」


ギリギリセーフ。


ずっと忙しくて、閉店まで銀ちゃんと全く話せなかった。


「銀平もう帰っていいか。」


「勇太ありがとうな、本当に助かった。」


「銀平の頼みなら絶対断れねぇからな。銀平が女の頼み聞くなんて珍しいけど。その子が新しい女か。」


思い切り勇太さんを睨んだ。


もう銀ちゃんのバカ!


新しい女呼ばわりされたんだから、絶対許してあげない。

本当に信じられないよ。


私は銀ちゃんのただの女にしか、見えないなんて。


イライラが収まらなかった。










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