極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
バカ女が近づいてきた。


うるさい。


「取り込み中悪いんだけど、私をほっとかないでくれる。今日から私はここにいていいんでしょ。そっちの真子が出て行くんだから、そうでしょ銀平。」



なんだ、このバカ女は。


おまえには最初からようはないんだ。


「俺が好きなのはバカで泣き虫で、意地っ張りで、お人好しで、自分だけが我慢すればいいって、勝手に思いこむ大バカ野郎だ。」


「俺に惚れてる癖に可笑しな意地張りやがって、真子、認めろよ、俺が大好きだって言え!」


「誰が言うか、思い切り殴らなくてもいいじゃん。」


「真子がマサの前に飛び出して来るから、悪いんだろ。何でマサ庇うんだ。マサが好きなのか。」


今度こそ、はっきりさせてやる。


「バカじゃん、何でそうなるの。私は銀ちゃんに誰かを殴ってほしくなかっただけ。銀ちゃん、なんか嫌い。でも本当は大好き。」



「ふ〜ん大好きなんだ。」



「違う、違うんだからね。」



真子のその間抜けな顔が、最高に可愛い。



真子、愛してる。


俺には真子が必要だ。


久しぶりに真湖を抱き締めた。


やっぱり、真子がいい。


愛しくてたまらない。








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