極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
この公園を通る度に銀ちゃんと出会った事を思い出してしまい、悲しくなる。


でも、絶対泣かないから。


銀ちゃんは今何処にいるの。



あれから12年が過ぎ明日17才になります。


銀ちゃんはあの約束を信じて、私が待ってるなんて言ったら笑うだろうか。


12年前の約束を信じて、銀ちゃんのお嫁さんになりたいと思ってるだなんて、自分でもおかしいと思う。


17才になるのに恋愛したこともない。


銀ちゃんが私の初恋、銀ちゃんを信じて本当に待っていてもいいのかと、不安になる。


明日の誕生日に、もしかしたら何かが起こるかも知れない。

何も起こらなかったら今度こそ諦めよう。


私の誕生日を母さんは忘れてしまうけど、父さんからは毎年必ずプレゼントが届いた。


父さんのプレゼントは嬉しいけど、本当は会いに来てほしいな。


でも、会いたいと言えない。


会いたいと言えば父さんが困るから。


大丈夫、寂しくなんかない。








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