極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
母さんは父さんの話を一切しない。


本当に私の父さんはいるのだろうか。


何故、会いに来てくれないの。


「パパはある人のお仕事を手伝ってるから、おうちには帰れないの。真子にはママがいるから我慢してね。」


我慢したら、いつかパパが帰って来るのだろうか。


会えない日がこんなに続くと、父親の顔を忘れてしまいそうで不安になる。


銀ちゃんの顔もうっすらとしか覚えていない。


銀ちゃんが今の私を見たらきっと驚くと思う。


身長が166cmあって見た目は大人ぽいが、中身は恋愛も知らない子供。


27才の銀ちゃんが、どんな感じの大人になっているのだろうかと想像してみた。


銀ちゃんに早く会いたい。



真子の事覚えていますか?


12年は本当に長かったと思う。


明日が運命の日になりますように、神様に何度もお願いした。








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