命の贈り物
雪が降り、先ほどよりも肌寒く感じる。
私は涼を探した。
「おー、ミサ!」
後ろから呑気に手を振ってるやつがいる。
「……涼。」
「おせーよ、寒いだろーが。」
「……何様よ。だいたいここまで来てどうして迷うわけ!?信っっっじらんない!」
涼の態度に呆れ私はため息をついた。
「……だって嘘だし。」
「はい……?」
すると涼は真剣な面持ちで言葉を続けた。
「俺、ミサが好きなんだよ。いい加減気づけ。」
「えっ……?」
好き……?
だって咲は涼を……
っていうか……
「いやいやいや、あり得ない!ってか私、彼氏いるし!」
「彼氏、……ねぇ。」
涼が落ち着いた声で言う。
「何よ?」
「お前、ほんとに孝志のこと好きなわけ?」
「……何それ、どういうことよ?好きに決まってるじゃない。」
「俺はそうは思わないけど。」
「何その言い方!意味分かんないし!涼にそんなこと言われる筋合いないから!」
私は怒って涼を置いて、家へと戻った。
「気づけよ……。」
残された涼はそこでぽつりと呟いた。